2017年12月12日
ポルト観光(48)第3章 滞在初日 §2 マジェスティック・カフェ 影山喜一
マジェスティック・カフェ
勤めを終わって帰る地元の働き手、買い物を済ませて夕食の仕度に急ぐ主婦、暇つぶしにうろつく老若男女、ナイトライフに胸躍らせる観光客で通りは大いに賑わう。角っこではアコーディオンを鳴らしながら歌う中年男がいる。ポルトを代表する繁華通りとガイドブックが吹聴するだけあり、種々さまざまな人たちが行き交い自然とこちらも浮き立ってくる。しばらくぶらついて微かに違和感を覚える。ヨーロッパの主要国の大都市の代表的通りで必ず見掛けるグッチやエルメスやルイ・ヴィトンなどの高級ブランドショップがない。H&MとZARAはちらっと目に入ったけれど、一昔前のスーパーマーケットの店構えである。むしろポートワインやチーズや生ハムやジャムの専門店がそこここに並んでいて嬉しくなる。素敵な刺繍をあしらった室内用品も興味深い。