2017年12月14日
ポルト観光(50)第3章 滞在初日 §2 マジェスティック・カフェ 影山喜一
マジェスティック・カフェ
1時間半は、ウィンドーショッピングを堪能した。流石に疲れたし腹も減った。夕食はマジェスティック・カフェにしようと目星をつけていた。ただ前を通った際にあまりの混雑ぶりが気後れさせた。道沿いに設けられた結構な広さのオープンテラスが満席どころか、座った仲間の横に立って盛り上がるグループのテーブルが多かった。入口では儀仗兵さながらの制服のスタッフが部屋の席取りを捌くのに大わらわである。楽しそうな笑い声や耳慣れないやりとりがバックドラフトのように噴き出す。自分たちも中に入り彼らと張り合いたいと思う反面、厳重な入場制限を見て駄目かもしれないと心配になる。ぶらりぶらりと戻ると店の前の人の数は、増えこそすれ減った気配など皆無である。しかし、つぶさに観察すれば退出する客も意外といないではない。