共立荻野病院コラム詳細
TOP > 共立荻野病院コラム一覧 > 肺気腫、息切れ症候群、逆流性食道炎……合併症で死に至る「ぜんそく」の恐怖-11 佐野靖之 「隠れぜんそく」-01章 発売元 株式会社 幻冬舎より
  • 診療科目一覧
  • 内科
  • 胃腸科
  • リウマチ・膠原病科
  • アレルギー科
  • リハビリテーション科
  • 診療時間
  • 月〜金 午前9:00〜午後12:00
    午後3:00〜午後6:00
    土・日・祝日・年末年始・夏季
    (3日間)
  • 月〜土 午前9:00〜午後4:00
    日曜・年末年始・夏季(3日間)
  • 月〜金 午前9:00〜午後5:00
    土・日・祝日・年末年始・夏季
    (3日間)
  • 院内のご案内
  • 医師紹介
  • 共立荻野病院デイケアセンターフラミンゴ
  • 住宅型有料老人ホーム プメハナ

2018年1月5日

肺気腫、息切れ症候群、逆流性食道炎……合併症で死に至る「ぜんそく」の恐怖-11 佐野靖之 「隠れぜんそく」-01章 発売元 株式会社 幻冬舎より

 重度の発作は、息ができなくなり、死ぬのではないかと思うほど苦しいものです。立って歩くこともできず、しゃがんであえぐのがやっとという状態です。もっとひどいものでは、全身に酸素が不足してしまい、意識がもうろうとしたり、顔が蒼白になり、唇や手足が紫に変色する「チアノーゼ」という症状を起こすこともあります。
 そのような激しい発作がたびたび起こるようになってしまっては、学校に通うことや仕事に就くことはまず無理でしょう。それどころか、外出することすらままならなくなり、家に引きこもらざるを得ない状況になってしまいます。あまりに重症の場合は、入院して治療に専念することになるのです。
 私が診た患者の中には、「この人の人生はいったい何なのだろう……」と思わず考え込んでしまう人も何人かいました。このような方々の多くは若い男性でしたが、医師の言うことをまったく聞かず、たばこもスパスパ吸っているし、薬もまともに服用していないようでした。当然重症で、かろうじて寝たきりではないものの、仕事に就くことはできず、生活保護を受けている人もいます。その男性は、「もう一生生活保護でいいや」と開き直り、病気を治す気はまったくないようでした。ぜんそくはひどいままですし、これから治そうとしたとして、よくなることはほぼないでしょう。これでは、まっとうな社会生活を送れているとはとてもいえません。まだ若いのに、「この人に明るい未来はないな」と感じました。非常に残念です。
 ぜんそくは、ある程度以上ひどくなってしまうと、症状をよくするまでに相当の時間がかかります。3年、5年という年単位になり、長いスパンを要します。
 まずは重症の状態から抜け出すために、とことん治療に専念する必要があります。安静にしている状態、家でほとんど寝ていなくてはならないというような生活が、何年も続くこともあります。症状が改善してもそれで終わるわけではなく、中程度から軽症、そして症状が出ない状態になるまで、その後も治療はずっと続いていきます。



共立荻野病院コラム一覧へ戻る