2018年1月11日
ポルト観光(64)第4章 滞在2日目 §2 ドン・ルイス一世橋とカフェ・グアラニー 影山喜一
サン・ベント駅アズレージョ
見るからに裏通りといった外観の道を団体の落ちこぼれよろしく南下した。レストランもいくつかあったけれど、朝が早いからかまったく動きがない。人の波は左に折れて船着き場で急にストップする。一体何事かと目を周囲に巡らすと、大きな川がゆったりと流れている。ドウロ川である。素性不明の団体は、船に乗って両岸の景勝を愛でるのであろうか。岸辺沿いの小路にレストランや土産物屋がひしめき合っている。ガイドブックによれば“カイス・ダ・リベイラ”という観光名所らしい。正確を期してポルトガル語のカイス(cais)の意味を調べると、波止場・埠頭・船着き場・港などが並ぶ。また、この岸辺は、西から東へカイス・ダ・エスティバとカイス・ダ・リベイラとカイス・ドス・ギンダイスと3つのカイスが連なる。カイス・ダ・リベイラは、one of themに過ぎない。