2018年1月12日
肺気腫、息切れ症候群、逆流性食道炎……合併症で死に至る「ぜんそく」の恐怖-15 佐野靖之 「隠れぜんそく」-01章 発売元 株式会社 幻冬舎より
息切れ症候群は、「頑張りすぎてしまう人」によく見られます。とくに、ぜんそくを発症して間もない人が、ぜんそくの症状が出ているのにもかかわらず無理を重ね、息切れ症候群に陥るケースがしばしば見られます。調子が悪いときでも「点滴を打ってでも乗りきらなくては」と頑張りすぎる傾向のある人は、注意しなくてはなりません。
昨今、家庭と仕事との両立や何かと慌ただしい生活スタイルなどの世相を反映してか、このような症状を訴える方が増えています。息切れ症候群の症状は、周囲から理解されにくく、しかも重症化しやすいという特徴があります。安静を保って酸素吸入を行うと少しずつ治まってくるのですが、このような状態にならないよう、体に無理をさせない生活を心掛けることが大切です。また、先の症状が見られたら、早めに理解できる専門医を受診してください。