2018年1月12日
ポルト観光(65)第4章 滞在2日目 §2 ドン・ルイス一世橋とカフェ・グアラニー 影山喜一
サン・ベント駅アズレージョ
東端にあるドン・ルイス一世橋は、世界遺産登録名「ポルト歴史地区、ルイス橋およびセラ・ド・ピラール修道院」で明らかなように、文字通りポルトの顔である。エッフェルの弟子テオフィロ・セイリングの設計とされるが、川を跨ぐアーチの上下に道路が走る幅8mの2階建て鉄骨の構造は、エッフェル塔を橋にそっくり直したかたちといわれれば頷くしかない。長さは、上層395m、下層174mである。歩道は、2mあるかないか。すれ違う際にクルマ、なかでも大型車が横を通ると、正直なところ生きた心地がしない。しかし、立ち止まって両岸に伸び渡る赤い屋根の重なる街とグラデーション豊かな山並を一望すると、この世の景色とは信じられないファンタジックな雰囲気で身体中満たされた衝撃に圧倒される。世界遺産となった理由がよくわかる。