2018年1月26日
ポルト観光(74)第5章 さらばポルト §1 ボリャオン市場と再びマジェスティック・カフェ 影山喜一
ポリャオン市場
評判を信じ意気込んで捜し歩いただけに正直、拍子抜けして挙げた手の下ろし場所に困った気分である。店舗の数の乏しさや商品の量の少なさももちろんであるが、訪れる客の数と彼らの買った商品の量の貧しさがひど過ぎる。政治と遊びのリスボン・学問と教育のコインブラに対して、ポルトは伝統的に商業の繁栄を誇ると度々聞かされてきた。そもそもポルトは、人口26万3,000人、都市圏に広げると160万人を擁するポルトガル第二の規模の都市である。特産品は、いうまでもなくポートワイン。それにしてもこの規模の住民の生活を賄う商圏の核がこの市場とは信じられない。ひょっとすると別の商店街をポリャオン市場と間違えているのかもしれない。今更、確かめるのも面倒である。とりあえず今回は、ポリャオン市場を訪れたことにしておこう。