2018年1月30日
止まらない咳、軽い息切れが重病のサイン 医師も見逃してしまう「隠れぜんそく」が激増-08 佐野靖之 「隠れぜんそく」-02章 発売元 株式会社 幻冬舎より
忙しい現代人、実は30~40%が「隠れぜんそく」。
知らぬ間に重症化していることも
ただの風邪だと思いたい。病院に行く余裕がない。そういう気持ちがわからないわけではありません。しかし、ぜんそくは正しい治療をすれば健常者と変わらぬ生活ができる病気であることを知ってほしいのです。
繰り返しますが、01の章でも述べたように、ぜんそくは、ほったらかしにしたままでいてよくなる病気ではありません。何も手を打たずに、しかも日々忙しくしていて、疲労やストレスまみれの生活を続けていては、すぐさまぜんそくの負のループにはまり、重症化してしまう病気です。そのまま放置していると、ある日突然、命を落とすことにもなりかねない病気です。
隠れぜんそくの人たちの中には、気づかぬうちに重篤な発作を起こし、その後の日常生活が困難なものとなった人や、原因がわからぬままに急逝した人が少なからずいることを肝に銘じてください。
本書を手に取ったのは、自分や家族、大切な人が「もしかしたら隠れぜんそくなのではないだろうか」と思うところがあった人だと思います。それならば、隠れぜんそくのままでいることがいかに危険であるかということを、今ここで、はっきりと認識してください。