2018年2月13日
止まらない咳、軽い息切れが重病のサイン 医師も見逃してしまう「隠れぜんそく」が激増-14 佐野靖之 「隠れぜんそく」-02章 発売元 株式会社 幻冬舎より
こんな症状があったらぜんそくを疑え
息をするたびにゼーゼー、ヒューヒューと音がする喘鳴や激しい咳き込みなど、特徴的なぜんそくの症状がある場合には、「自分はぜんそくである」と自覚することは比較的簡単でしょう。しかし、やっかいなことに、それらの典型的な症状が表れないぜんそく患者さんというのもけっこういます。
痰がからんで仕方がない。少し走ったり、坂道を登っただけで息が切れる。のどや胸のあたりに違和感や不快感がある。胸がもやもやして気持ちが悪い。なんとなく息苦しく、酸素が薄いところにいるような感覚がする。
このような症状は、疲れや運動不足のせいだとか、年を取ったから仕方がないなどといって見過ごしてしまったり、風邪や心因性の病気であると誤解してしまいやすいものです。しかし、これらの症状が、実はぜんそくが原因で起こっているということも十分に考えられます。