2018年2月14日
ポルト観光(83)第5章 さらばポルト §2 空路でマドリッドへ 影山喜一
まずは手続きを済ませて身軽になろうとカウンターを探すが、だいぶ搭乗時間より早いため受付の席には誰も座っていない。大きなバックパックを背負ったまま動きたくないので、ちょうど真向かい壁際に散らばる椅子でしばらく待った。ようやく受付が始まったから喜び勇んで先頭に並ぼうと駆け寄る。しかし、客が少なくて助かると安心していたにも拘わらず、スタッフの登場と見るや否やどこからか人が群がる。私たちも慌てて列に続くけれど、中程の確保で能力の限界である。相当入念に荷造りを確認したつもりであったが、とんでもない過ちを犯し途方に暮れてしまった。カバーを破ったり危険があってはいけないと、トレッキングポールを機内に持ち込もうと思った。もちろん護身用で身近に置こうとなど微塵も考えはしない。