2018年2月19日
止まらない咳、軽い息切れが重病のサイン 医師も見逃してしまう「隠れぜんそく」が激増-18 佐野靖之 「隠れぜんそく」-02章 発売元 株式会社 幻冬舎より
ぜんそくとまぎらわしい呼吸器の病気
・COPD(慢性閉塞性肺疾患)
COPDとはChronic(慢性)Obstructive(閉塞性)Pulmonary(肺)Disease(疾患)の略。
従来の肺気腫や慢性気管支炎など、呼吸機能が経時的に低下していく病気をまとめてこう呼びます。原因のほとんど多くは喫煙によるものと考えられていますが、粉塵や化学物質を吸い込むことでも起こり得ます。痰が増える、咳き込むなどの症状から始まり、進行するにつれ労作時に呼吸が苦しくなってきます。ぜんそくとよく似た症状ですが、COPDは主に体を動かしたときにだけ息苦しくなるというのが特徴。対してぜんそくは、就寝中などの安静時にも発作が起こるという違いがあります。
慢性気管支炎・・・気管支の粘膜に慢性の炎症が起こっているものを指します。咳や痰が一定期間、少なくとも3ヵ月以上続き、その状態が連続して2年以上続く場合、慢性気管支炎と診断されます。
肺気腫・・・肺の中にある、血液中の酸素と二酸化炭素の交換(ガス交換)の役割を担っている袋状の組織〈肺胞〉が破壊されて無数の壊れた肺胞が気管支や胸壁、横隔膜を圧迫したり、ガス交換が十分に行われなくなるために起こる呼吸器障害です。