2018年2月19日
ポルト観光(86)第5章 さらばポルト §2 空路でマドリッドへ 影山喜一
5番ゲートでは大勢が並んでいる。搭乗チェックは、18時25分に予告通り始まる。家族連れやカップルが圧倒的に目立ったけれど、出張の往き来ではないかと思われる乗客も多い。たった2時間10分で到着となれば、多少の窮屈は明らかに想定内に収まる。東京‐京都間の新幹線のぞみの所要時間とほぼ同じである。ひと眠りに格好な長さであるがなぜか目をつぶっても眠れはしない。正味2日半の駆け足観光にも拘らず、予想を遥かに超える成果が上げられた。世界遺産の名所・旧跡や風光明媚なドウロ川はもちろんとして、カフェに代表されるポルトガル文化の奥深さが印象深かった。とりわけ創業当初に“エリート”と名乗ったマジェスティック・カフェの凛とした雰囲気は、是非とももう一度訪れたい気持ちを掻き立てて止まない。