2018年2月20日
止まらない咳、軽い息切れが重病のサイン 医師も見逃してしまう「隠れぜんそく」が激増-19 佐野靖之 「隠れぜんそく」-02章 発売元 株式会社 幻冬舎より
ぜんそくとまぎらわしい呼吸器の病気
・急性気管支炎
気管支に急性の炎症が起こる病気です。風邪やインフルエンザをこじらせたときにかかることがよくあります。コンコンという空咳をしていたものが次第に激しく咳き込むようになり、胸の痛みが出てくることも。軽症の場合には熱は少ししか出ませんが、重症になるとほとんど発熱します。最初は水っぽい痰が少量出るぐらいだったのが、細菌感染の広がりとともにどんどん黄色くなり、膿が混じったような粘り気のあるものに変わっていくのも急性気管支炎の特徴です。受診すれば、比較的簡単に診断できます。
・肺炎
ぜんそくと同様に風邪と混同されやすいのですが、まったくの別物です。肺炎球菌などの種々の細菌やウイルスの感染によって起こります。38度以上の高熱が出るのが特徴ですが、高齢者の場合には熱が出ないことも。夜も眠れないほどの激しい咳や鋭い胸の痛み、息切れなどの症状があるほか、悪寒や倦怠感、筋肉や関節が痛くなるなど、全身に症状が表れます。細菌感染の場合、黄色や緑色をした、膿が混じったような痰が出ます。風邪による発熱は大体3日ぐらいで落ち着くのですが、4日以上発熱が続くなら肺炎を疑ったほうがいいでしょう。胸部X線写真に陰影が写るので、診断はそれほど難しくありません。
ぜんそくともすぐに識別できます。