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2018年2月23日

止まらない咳、軽い息切れが重病のサイン 医師も見逃してしまう「隠れぜんそく」が激増-22 佐野靖之 「隠れぜんそく」-02章 発売元 株式会社 幻冬舎より

ぜんそくとまぎらわしい呼吸器の病気

・肺水腫
 肺にある細い気管支や肺胞に血液中の液体成分が沁み出してたまった状態を肺水腫といいます。心臓のポンプ機能が低下して血液がうまく循環しなくなり、うっ滞した血管から漏れ出した水分がたまって肺が水浸しになったような状態になってしまいます。そのため呼吸が苦しくなり、息をするときにゼーゼーしたり、体を動かしたときに呼吸困難による発作が出たりします。ひどい場合には、爪やくちびるが酸素不足で紫色になるチアノーゼが見られることもあります。症状がぜんそくとよく似ているために「心臓ぜんそく」と呼ばれることもありますが、ぜんそくとはまったく別の疾患です。ぜんそくとの識別には、胸部X線検査やCT検査、心電図、心エコー検査、採血検査のBNP値などが有効です。肺水腫は、心臓病や腎臓病などの持病が関係して発症することも多く、これらの既往症があるかどうかも重要な判断材料となります。



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