2018年2月26日
止まらない咳、軽い息切れが重病のサイン 医師も見逃してしまう「隠れぜんそく」が激増-23 佐野靖之 「隠れぜんそく」-02章 発売元 株式会社 幻冬舎より
ぜんそくとまぎらわしい呼吸器の病気
・自然気胸
突然、肺嚢胞が破れ、肺をおおっている臓側胸膜も破れて空気が漏れ出した状態になる病気です。肺が縮んで十分に機能しなくなり、呼吸困難が起こります。突発的に発症することが多く、息苦しさや呼吸困難のほか、胸痛があるのが特徴です。悪化するとチアノーゼを起こし、命に関わることも。20~30代の比較的若い男性に多く見られ、とくに背が高く、痩せ型の人がなりやすいといわれています。咳や痰の症状の有無でぜんそくとの識別ができるほか、胸部X線検査をすれば胸腔内に空気がたまっているかどうかがすぐにわかります。気胸にはこのほか、骨折などの外傷が原因で起こる外傷性気胸、生検などに引き続いて起こる医原性気胸があります。