2018年3月9日
止まらない咳、軽い息切れが重病のサイン 医師も見逃してしまう「隠れぜんそく」が激増-32 佐野靖之 「隠れぜんそく」-02章 発売元 株式会社 幻冬舎より
伝え方によっては医師に症状を正しく理解されない
正しい診断を受けるには、適切な科を選ぶこと、そして患者が医師に診断に必要な情報を余さずきちんと伝えること、この2点がとても重要となってきます。
ぜんそくかどうかの診断を受けるには、専門医のいる呼吸器科かアレルギー科を受診することをおすすめします。診断では、診察と問診、検査を行って総合的に判断していきますが、ぜんそくかどうかを診断するためには、検査と同じぐらい、問診が重要な判断材料となります。自分の症状を伝えるときに「とにかく咳が出る」とか「激しい咳が出る」「痰がよくからむ」などと言う人が多いのですが、そのような答えではあいまいすぎて、ぜんそくかどうかを判断することは困難です。問診では、下記のようなことを質問されると思います。それらになるべく詳しく、洩れなく、正しく答えられるようにしてください。
受診の前に伝えたいことを整理しておくと、よりスムーズに問診が行えます。【こんな症状はありませんか!? ぜんそくの症状チェック】や【もしかしたらぜんそくの可能性が!? 隠れぜんそく&予備軍チェック】でチェックした項目を書き出しておくのもいいでしょう。また、気になる症状については、起こった日時や場所、そのときの状況なども記しておくとより詳細をつかめることと思います。