2018年3月14日
止まらない咳、軽い息切れが重病のサイン 医師も見逃してしまう「隠れぜんそく」が激増-35 佐野靖之 「隠れぜんそく」-02章 発売元 株式会社 幻冬舎より
総合病院でも見逃される可能性は高い
ぜんそくの患者の中には、病名がわからないまま病院を転々とさまよう、いわゆるドクターショッピングに陥った経験がある人も多くいます。あるいは、「体に異常がないなら、心因性の病気ではないだろうか」と考え、心療内科を訪れる人も多数見られます。心療内科では、抗不安薬や抗うつ薬などを処方されることが多いのですが、ぜんそくはストレスによって発作が引き起こされる病気もありますので、そうした薬の服用によっても症状が少し改善することがあります。そこで、「やっぱり心因性の病気だった」と納得してしまう人もよくいるようです。しかし、実際は心因性の病気ではないのでその薬は本来必要のないものですし、ぜんそくの治療にはなっていないので、当然、症状はよくならないままです。