2018年3月16日
止まらない咳、軽い息切れが重病のサイン 医師も見逃してしまう「隠れぜんそく」が激増-37 佐野靖之 「隠れぜんそく」-02章 発売元 株式会社 幻冬舎より
総合病院でも見逃される可能性は高い
ところで、急に胸が痛苦しくなった、突然胸に激痛が走って崩れ落ちたなど、特殊なぜんそくの発作を起こしたときに慌てて救急病院に駆けつけたり、救急車で運ばれるという隠れぜんそくの人もよくいます。しかしこのケースでは、病院はそれがぜんそくの症状だとは夢にも思わず、循環器科に回されることがほとんどです。そこで心電図を測ったり、レントゲン検査やCT検査などをして、いろいろと原因を調べていくことになるのですが、ぜんそくでは心臓や肺に異常は出ませんので、「どこも悪くはない」と診断されて帰されます。自分がぜんそくだと知らないので、「命の危険もなさそうだし」と、原因がわからないままでもなんとなく納得し、発作が治まればそれで終わりにしてしまう人も多いようです。