2018年3月20日
ポルト観光(107)エピローグ 影山喜一
前回の観光(リスボンとアレンテージョ地方)といっても10年ほど過去の話になるけれど、これまで述べた今回の見聞と同様に日本では現在もまったく感じられない光景と接して驚いた。リスボンでは、宿泊先のすぐ近くにあったフナック(文化関連の製品・家電総合を取り扱うフランス企業)のCDコーナーが3分の2ブラジル発の作品で占められていた。海外に出掛けると私は、暇を見つけて書店やCDショップで土地の空気に浸る。外国人に親切そうな店員を摑まえて「売れ筋の本やCDはなにか」と訊ねる。本が読めない場合はページをめくるだけに留め、CDは若い歌手や演奏家を優先させて購入する。ポルトでも定番の行動をとりたかったけれど、レ・イ・イルマオン書店で唯一の機会を逃した。次回(あればと希望的仮定になってしまう)は、是非とも実現させたい。