2018年4月5日
止まらない咳、軽い息切れが重病のサイン 医師も見逃してしまう「隠れぜんそく」が激増-50 佐野靖之 「隠れぜんそく」-02章 発売元 株式会社 幻冬舎より
●ぜんそくの診断に必要な検査の数々●
〈呼吸機能検査(スパイロメトリー)〉
スパイロメーターという測定器を用いて、肺活量がどれくらいあるかを調べる検査。気道が狭くなっているか、酸素不足になっているかどうかを確認できます。鼻にクリップを付けてマウスピースと呼ばれる管をくわえ、医師や看護師の合図に合わせて一気に息を吐き出します。できるだけ深く息を吸い込んでから可能な限り素早く息を吐き出したときの空気の量を示す「努力性肺活量」や、努力性肺活量の最初の1秒間に吐き出した空気の量を示す「1秒量」などで肺の機能を測定。そのほか、最大の呼気流速(PEFR)や末梢気道(V25)などの判定も行い、正常値と比較していきます。気道が狭くなっているとこれらの数値が正常値より低くなるため、オートスパイログラムの五角形は小さく、いびつな形となって表示されます。呼吸機能検査の値は、診断時だけでなく、治療効果を見る際の重要なデータともなります。治療して肺機能が改善されると、スパイログラムの五角形がどんどん大きくなり、形が整ってきます。