2018年4月6日
止まらない咳、軽い息切れが重病のサイン 医師も見逃してしまう「隠れぜんそく」が激増-51 佐野靖之 「隠れぜんそく」-02章 発売元 株式会社 幻冬舎より
●ぜんそくの診断に必要な検査の数々●
〈気道過敏性試験〉
発作を起こしやすくする薬を用いて行う、気道の過敏性を調べるための検査で、ぜんそく検査においては最も信頼性の高いものです。数段階の濃度に薄めた薬を低濃度から順次に2分間ずつ吸入していき、どのレベルで呼吸機能が低下するかをテストして気道過敏性を判断します。深く息を吸い込んでから吐き出した、最初の1秒間の空気の量(FEV1.0)が20%低下した値を閾値(いきち)として、低い濃度の吸入で反応するほど気道の過敏性が充進していると判断。ぜんそくの検査で最も信頼性が高い検査といわれていますが、発作状態のときには行えません。また、検査中に発作が起こる可能性もありますので、きちんと対処できる専門の医療機関で行うことが望ましいでしょう。この他にも一酸化窒素を測定することで、気道のアレルギー性疾患の状態がわかります。とくに吸入ステロイドの効果が判定できます。