2018年4月23日
現代人がぜんそくになる原因とメ力ニズム-01 佐野靖之 「隠れぜんそく」-03章 発売元 株式会社 幻冬舎より
ぜんそくを理解するために知っておくべき、「気道」のメカニズム
気道は、生きていく上で絶対に欠かすことのできない「呼吸」をつかさどる重要な器官です。
空気の出入り口となる鼻と口から肺の末端の肺胞まで、呼吸をコントロールしている器官が気道です。そのうち、外鼻孔から声門を上気道、気管から肺胞までを下気道といいます。下気道にある気管支とは気管の分岐点から肺胞までの部位を指します。十円玉よりひと回り大きい程度の直径の内腔は、肺の手前で二つの気管支に分かれ、左右の肺の中でさらに2分岐ずつ、4本、8本、16本……と平均で16回、場所によっては23回から25回ほどの分岐を続けながらどんどんと細くなっていき、最終的には片肺で約1万本になった後、最後に肺胞へとたどり着きます。肺胞は肺の9割ほどの面積を占める組織で、総面積は約70㎡ほどあります。これは、平面にすると約テニスコート1面分の広さになるといわれています。