2018年5月9日
現代人がぜんそくになる原因とメ力ニズム-09 佐野靖之 「隠れぜんそく」-03章 発売元 株式会社 幻冬舎より
なぜ、人はぜんそくになるのか
こうしたIgE抗体と肥満細胞(マスト細胞)による反応は、「Ⅰ型アレルギー反応」と呼ばれています。このⅠ型アレルギー反応は、アトピー型ぜんそくだけでなく、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などのアレルギー性疾患の原因となっています。アレルゲンが侵入してから数分~30分ほどの短時聞でアレルギー反応(抗原抗体反応)が起こることから、「即時型反応」とも呼ばれ、食物アレルギーなどひどい場合はショック状態に陥る場合もあります。
ところがアトピー型ぜんそくの場合、発作はこの即時型反応だけでは終わりません。アトピー型ぜんそくの発作は、2段階に分けてやってくるのです。その2回目の発作が、「遅発型反応」と呼ばれるアレルギー反応(抗原抗体反応)です。