2018年5月11日
現代人がぜんそくになる原因とメ力ニズム-11 佐野靖之 「隠れぜんそく」-03章 発売元 株式会社 幻冬舎より
なぜ、人はぜんそくになるのか
この遅発型反応といわれる抗原抗体反応は、アトピー型ぜんそくだけでなく、非アトピー型ぜんそくの場合にも見られる反応です。非アトピー型ぜんそくの場合は、たばこや冷気、過労や強いストレスなど、なんらかの誘因が刺激となって好酸球が気道内に著しく増えることで、ぜんそくの発作が起こっていると考えられています。ぜんそくになると、気道が敏感になり、いったん気道が締まってしまうと元に戻りにくくなってしまいます。
アレルギーを引き起こす原因が抗原としてIgE抗体をつくるタイプのぜんそくを「外因性ぜんそく」、アレルゲンが特定できず、過労やストレスなどの精神神経的な要因や呼吸器の感染症が考えられるぜんそくを「内因性ぜんそく」と分けることもあります。