2018年5月22日
現代人がぜんそくになる原因とメ力ニズム-18 佐野靖之 「隠れぜんそく」-03章 発売元 株式会社 幻冬舎より
普通の咳とぜんそくの咳との見分け方
ところで、呼吸器の疾患は咳に痰を伴うことがほとんどですが、風邪やインフルエンザなどの感染症では黄色や緑色をした膿のようなものが混じった痰が出ることが多いのに対し、アレルギー性の咳の場合は、色の付いていない痰、あるいは痰を伴わない空咳が出るという特徴があります。
二つ目のポイントとなるのは、「いつ咳が出るか」です。
アレルギー性の咳、とくにぜんそくの咳の場合は、深夜から夜明け前にかけてひどくなることが多いという特徴があります。ぜんそくは「夜の病気」と呼ばれるほど、夜にその症状が表れます。とくに週末の夜中に発作の症状が出やすく、また、横になると咳が出る、眠っている最中に咳が出て目が覚めてしまう、咳がひどくてなかなか寝付けないなどの症状がある場合にも、ぜんそくを発症している可能性が高いでしょう。そのほか、雨天や台風などの低気圧のとき、寒暖の差が激しいときなども、ぜんそくの症状が強く出てくることもわかっています。