2018年5月29日
現代人がぜんそくになる原因とメ力ニズム-22 佐野靖之 「隠れぜんそく」-03章 発売元 株式会社 幻冬舎より
ぜんそくに発展しやすい「咳ぜんそく」とは
発作が激しいときには、咳で夜中に目が覚める、横になれないほど苦しくなるなど、ぜんそくの発作と同じような状態にもなるのですが、ぜんそくに典型的な「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘鳴はなく、粘り気のある痰もほとんど出ないという相違点があります。そのため、咳ぜんそくは見過ごされてしまうことが多く、「風邪が長引いているのだろう」とそのまま放置されたり、病院で診断を受けてもぜんそくとの関連がまったく疑われず、鎮咳薬と抗生剤を処方されるだけというケースが非常に多く見られます。
しかし、咳ぜんそく患者の気道を調べてみると、ぜんそく患者の気道と同様に、気道内に好酸球が多く集まっていて、気道がアレルギー性の炎症を起こしていることが認められています。