2018年6月6日
現代人がぜんそくになる原因とメ力ニズム-28 佐野靖之 「隠れぜんそく」-03章 発売元 株式会社 幻冬舎より
残業、都会の空気・・・現代人の生活はぜんそく発作が起こる要因だらけ
近年、ぜんそく患者の数が増え続けている背景には、現代人の生活環境が大きく関係していると考えられています。
PM2.5をはじめとした工場排煙、ディーゼル車などから排出される排ガスなどによって大気汚染が進み、日々の生活では食品添加物や化学物質などに接する機会もどんどん増えています。これらの物質と気道粘膜のアルブミンが結合し、抗原性を示すことによって抗体をつくり、花粉症やぜんそくを発症することがあります。
また、住宅建材や塗料などにも化学物質が多く使われていますが、今の住宅は、昔ながらの日本家屋と比べて高い機密性があります。室内にすきま風が吹かなくなった分、ハウスダストやダニも多く室内にとどまるようになってきています。
さらには、動物の毛もアレルゲンの一つですが、犬や猫、ウサギやハムスターなど、ペットを飼っている家庭も増えています。
そして、残業や休日出勤も当たり前で疲労感が取れない、仕事と家庭の両立でゆっくり休むことができないなど、常に疲労やストレスを抱えているという人も大勢いることでしょう。