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2018年6月20日

専門医だけが知る、ぜんそくの治療法 カギを握るのはステロイド薬の「吸入法」-02 佐野靖之 「隠れぜんそく」-04章 発売元 株式会社 幻冬舎より

ぜんそく治療の薬は、「発作を防ぐ」タイプと「発作を止める」タイプに分かれる

 対して、発作が起こった際の苦しさを和らげてくれる発作治療薬の効果は、目に見えてわかりやすく、「リリーバー(発作治療薬)さえあれば、発作が起こっても、日頃の吸引をさぼっていても大丈夫」と思いがちです。しかし、発作治療薬はあくまでも発作を抑えるもので、効果はわかりやすくとも、ぜんそく自体が改善されたり、あるいは発作がなくして受診の遅れにつながって喘息死を招くこともあります。
 どの薬をどの程度使うかは、ぜんそく治療のガイドラインを基準に決められます。重症度を4段階に分けて、医師が調整し、症状が改善されてきたら、薬を徐々に減らしていきます。2~3カ月継続して症状が安定しているようなら、薬を減らすことが検討されますが、自己判断は厳禁。処方はあくまでも医師が決めることです。また、まれに薬を励行しているにもかかわらず症状が悪化してしまう場合があります。その場合は、医師に相談して薬の量を増やしたり、変えたりして対応します。
 いずれにしても、治療のメインが薬物であるということは、処方に大きな意味があるということです。体調がよかったり、発作が起こらないと、自己判断で薬の増減をしてしまう患者が少なくありませんが、必ず医師の指示に従いましょう。ぜんそく医の立場になると、処方が腕の見せ所という部分もあります。それを患者の勝手で増減されては、治療の意味がなくなります。



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