2018年6月27日
専門医だけが知る、ぜんそくの治療法 カギを握るのはステロイド薬の「吸入法」-07 佐野靖之 「隠れぜんそく」-04章 発売元 株式会社 幻冬舎より
治療の根幹となるのは「吸入ステロイド」
つまり、吸入ステロイド剤を正しく使用していれば、ぜんそくは恐れるに足らずともいえますが、それでも「吸入し忘れる」患者がいることが残念でなりません。一昔前なら1日に何度か吸入をしなければいけませんでしたが、現在は薬の質が上がって、朝・晩に2回の吸入がスタンダードとなりました。さらに現在は、1日1回の吸入が使用されるようになり、アドヒアランスもよくなってきています。
しかし、そうなっても、何度か発作で苦しい思いをしたベテラン患者は「1日2回」のベースを守るような気がします。なぜなら、彼らは激しい発作を経験し本当に苦しい思いをしているから。発作後、吸入をして、また、いい状態になって薬をサボッて、発作を起こす何度かの苦しみを経験してやっと吸入ステロイドのありがたみが身に染みているからです。