2018年6月28日
専門医だけが知る、ぜんそくの治療法 カギを握るのはステロイド薬の「吸入法」-08 佐野靖之 「隠れぜんそく」-04章 発売元 株式会社 幻冬舎より
治療の根幹となるのは「吸入ステロイド」
そう考えると、薬が進化した後にぜんそく患者になった人が問題、ともいえます。最初の頃は怖いから、吸入ステロイドを正しく使って状態が安定する。それは健常者と何ら変わらないほどに安定します。そこで「ぜんそくはよくなりました、治りました」と自己判断で薬をやめてしまう。ある意味の怖さ知らずが作り出す無知というのでしょうか。その後しばらくして大きな発作に見舞われてしまうという負のループになって初めて、どんなときも吸入ステロイドを継続するようになるのだと思います。
繰り返しになりますが、ぜんそくは1度かかったらなかなか寛解には至らない病気です。以前に比べれば、1日に吸入ステロイドを服用する回数が減っているのですから、その1回や2回を守れなくてどうする! と、少々厳しく言いたくなります。