2018年7月4日
専門医だけが知る、ぜんそくの治療法 カギを握るのはステロイド薬の「吸入法」-12 佐野靖之 「隠れぜんそく」-04章 発売元 株式会社 幻冬舎より
まずは自分に合った吸入器が選ばれることが大事
吸入薬や患者の年齢によって、ふさわしい吸入器が違ってきます。また、それぞれに長所・短所もありますから、自分に合った吸入器が選ぼれるのも正しい治療のポイントです。
ここでは、代表的な吸入器について説明します。
エアゾール(加圧式定量噴霧吸入器/MDI)
小さく軽いので持ち運びやすいことから、多くの患者に利用されています。キヤップを開け、薬剤がよく混ざるように振ります(ただし、キュバールとオルベスコは振らずに初回使用時に試し噴射を3~4回すればOK)。ゆっくりと息を吐き出し、吸入口をくわえてボンベ状の底を上にして一度押し、深く奥まで息を吸い込みます。その後、口を閉じて無理のない程度に3~4秒息を止め、ゆっくりと鼻から息を吐き出します。繰り返して吸入する場合は、同じように吸入します。最後にしっかりとうがいをします。これは副作用の可能性を軽減するためです。うがいは、口を閉じてブクブク、口を開けてガラガラをそれぞれ4~5回程度。