2018年7月6日
専門医だけが知る、ぜんそくの治療法 カギを握るのはステロイド薬の「吸入法」-13 佐野靖之 「隠れぜんそく」-04章 発売元 株式会社 幻冬舎より
まずは自分に合った吸入器が選ばれることが大事
エアゾール(加圧式定量噴霧吸入器/MDI)
エアゾールをくわえずに口から4㎝ほど(指2~3本分程度)離してゆっくりと吸う方法もあります。吸入しやすく、十分に肺の奥まで入りやすい、いずれかの方法を選んでください。
エアゾールは、発作時や風邪を引いて強く息を吸い込めないときでも使いやすく、吸入が短時間ですむメリットがありますが、悪いときはむせたり咳き込んだりすることがあります。これは、エアゾールに使用されている代替フロンや無水エタノールによってのどが刺激されるためです。これをコールドフレオン現象と呼びますが、コールドフレオン現象が続く場合は、医師に相談して、別の器具に代えてもらいましょう。そのほか、短所としては口の中に残りやすい、乳幼児や高齢者は噴霧のタイミングに合わせて吸い込むのが難しいなどがあります。乳幼児や小さい子ども、高齢者はそれぞれに合わせた吸入補助器の使用がおすすめです。
▼該当する薬/メプチンエアー、サルタノール、ベロテックエアー・フルタイドエアー、キュバール、オルベスコ、アドエア・エアー、フルティフォームなど