2018年7月9日
専門医だけが知る、ぜんそくの治療法 カギを握るのはステロイド薬の「吸入法」-14 佐野靖之 「隠れぜんそく」-04章 発売元 株式会社 幻冬舎より
まずは自分に合った吸入器が選ばれることが大事
エアゾール+スペーサー(吸入補助器)
エアゾールがうまく使えない場合に吸入ステロイドを使うときに適しています。エアゾールのキャップを開け、吸入薬がよく混ざるように振り、スペーサーに取り付けます。エアゾールのボンベの底を押し、薬を噴射します。噴射回数については医師の指示に従ってください。ゆっくりと息を吐き出し、吸入口をくわえて、スペーサーを水平にして押すと同時にゆっくり深く吸入します。その後、口を閉じて無理のない程度に3~4秒息を止め、ゆっくりと鼻から息を吐き出します。繰り返して吸入する場合は、同じように吸入します。最後にしっかりとうがいをするのはエアゾール同様。うがいは、口を閉じてブクブク、口を開けてガラガラをそれぞれ4~5回程度。
口の中に薬剤が残りにくく、自分のペースでゆっくり吸入できるのが長所ですが、使用後、補助器具の中に薬剤が付着してしまうことがあるので、手入れが必要です。また、エアゾール単体に比べるとややかさばるのも難点です。乳幼児や小さい子どもでも使用可能です。
▼該当する薬/フルタイドエアー、キュバール、オルベスコ、アドエア・エアー、フルティフォームなど