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2018年7月12日

専門医だけが知る、ぜんそくの治療法 カギを握るのはステロイド薬の「吸入法」-17 佐野靖之 「隠れぜんそく」-04章 発売元 株式会社 幻冬舎より

吸入ステロイド薬以外の発作を防ぐために使われる薬~抗アレルギー薬

 ここまでは吸入ステロイド薬を中心に話してきましたが、発作を防ぐ薬には吸入ステロイド以外に「抗アレルギー薬」「気管支拡張薬」があります。
 まず、抗アレルギー薬は、アレルギーの原因物質を抑える薬で、ロイコトリエン拮抗薬、ヒスタミンH1受容体拮抗薬、メディエーター遊離抑制薬など、さまざまな種類があります。それぞれの効用や特徴は後述しますが、これらの薬の共通しているのは、アレルギー反応が起こることを抑えるほか、咳や痰や呼吸困難の原因になるロイコトリエンやヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されるのを防止、阻止する効果があること。すべての薬が安全に使用できるので心配はいりませんが、まれに副作用として、湿疹、吐き気、腹痛、動悸、頭痛、じんましん、目まい、しびれ、眠けなどの症状が出ることがあります。それでは、それぞれの薬について説明しましょう。



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