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2018年7月19日

専門医だけが知る、ぜんそくの治療法 カギを握るのはステロイド薬の「吸入法」-21 佐野靖之 「隠れぜんそく」-04章 発売元 株式会社 幻冬舎より

吸入ステロイド薬以外の発作を防ぐために使われる薬~気管支拡張薬

 気管支拡張薬は、気管支平滑筋の収縮を和らげて、気道を広げて呼吸を楽にする薬です。発作時にも使用をしますが、発作を防ぐために使うのは長時間作用が続くβ刺激薬です。
経口タイプと吸入タイプに分かれますが、吸入タイプのほうが副作用が少なく、効果も高くなります。

 よく発作治療薬として用いられる短時間作用型β刺激薬の吸入にはメプチンエアーやサルタノール、ベロテックエアーなどがあります。長時間作用性のβ刺激薬のセレベントは、1回の吸入で12時間作用するため、朝・夕の1日2回の吸入で気管支拡張や発作予防に作用します。同様に経口で作用がゆっくりと表れるテオフィリン徐放薬も、持続時間が長く、1日1~2回の服用で有効です。また、経口薬は飲みやすいものの、全身性の副作用が出やすい場合があります。それぞれの薬について説明しましょう。



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