2018年7月23日
専門医だけが知る、ぜんそくの治療法 カギを握るのはステロイド薬の「吸入法」-23 佐野靖之 「隠れぜんそく」-04章 発売元 株式会社 幻冬舎より
吸入ステロイド薬以外の発作を防ぐために使われる薬~気管支拡張薬
■テオフィリン徐放薬
気道を広げて気管支の炎症を抑えます。ほとんどが、吸入ステロイド薬と併用します。効用がゆっくりと表れ、長時間効果が持続するため、夜間発作の予防に有効です。副作用は吐き気、嘔吐、頻脈、不整脈など。血中のテオフィリン濃度が上がりすぎると、中毒症状が出るケースがあるので、副作用が出たらただちに主治医に相談してください。
※主な薬/ネオフィリン、テオドール、テオロング、スロービット、ユニフィル、ユニコンなど
■抗コリン薬
気管支の収縮に関係する副交感神経の刺激の伝達を遮断して、気管支を広げる薬です。前述したβ2刺激薬やテオフィリン薬の効果を高めるために併用されます。喫煙者に多く見られる息苦しさを訴えるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)をぜんそくに合併している患者には特に有効です。
※主な薬/アトロベント、テルシガン、スピリーバなど