2018年8月1日
専門医だけが知る、ぜんそくの治療法 カギを握るのはステロイド薬の「吸入法」-29 佐野靖之 「隠れぜんそく」-04章 発売元 株式会社 幻冬舎より
発作が起こったら症状を止める薬を上手に使う
また、発作を起こし、病院に行った際には、β2刺激薬同様、気道を広げその炎症を抑えるテオフィリン系薬を点滴する場合があります。あらかじめ医師から指示をされている場合は、自宅でもβ2刺激薬と併せて服用してください。そのほか、発作時に使用する薬は、気管支を広げる抗コリン薬、気道炎症を鎮める経口ステロイド薬があり、大別すると、気管支拡張薬と抗炎症薬に分けられます。
それぞれの薬は発作防止薬でも使われていますが、発作時に使われる場合は、優れています。発作時の作用を中心に説明しましょう。
■β2刺激薬(気管支拡張薬)
強い気管支拡張作用で呼吸を楽にします。速効性があり副作用の少ない吸入薬が中心となりますが、どうしても吸入が難しい場合は経口薬を使うケースもあります。吸入薬では副作用はあまりありませんが、経口薬では動悸、血圧上昇、頭痛、手足の震えなどが出る場合もあります。
※主な薬/吸入薬としてベネトリン液、サルタノール、メプチンエアー、ベロテックエアーなど。経口薬として、ベネトリン、ブリカニール、ホクナリン、ベラチン、メプチン、スピロベントなど