2018年8月6日
専門医だけが知る、ぜんそくの治療法 カギを握るのはステロイド薬の「吸入法」-32 佐野靖之 「隠れぜんそく」-04章 発売元 株式会社 幻冬舎より
発作の起こりやすい状況を自覚しよう
ここまではぜんそくの薬物療法について話してきましたが、ぜんそく患者が最も注意しなければならない発作について復習しておきましょう。
ぜんそくの発作は、季節の変わり目や天候が崩れるとき、明け方などに起こりやすい傾向があります。気候については気圧の変化や冷え込み、あるいは天候の不順が原因となる場合もあります。とくに9~11月の秋口は暑さから涼しさへの移行や寒暖差、台風などの気圧の変化、ダニの死骸が飛散することなどにより、一年のうちで最も発作が起こりやすい季節です。そのほか、室内と屋外の温度差でも発作を起こすことがあるので注意をしてください。