2018年8月16日
専門医だけが知る、ぜんそくの治療法 カギを握るのはステロイド薬の「吸入法」-37 佐野靖之 「隠れぜんそく」-04章 発売元 株式会社 幻冬舎より
もしも発作が起こったら――小・中・大、それぞれの発作の対応法
大発作の場合
大発作が起こると、激しい咳や呼吸困難で横になることもできず、起き上がって前かがみになる起坐呼吸になってしまいます。苦しくて動けず、症状が進み重篤になると、チアノーゼで唇や指先が紫色になり、呼吸は弱まり意識がもうろうとしてしまいます。気道がふさがって咳や喘鳴がなくなる場合もあります。子どもは咳や喘鳴が激しく、鼻をぴくぴくさせて呼吸をし、前かがみや肩で呼吸をし始めます。息をしたときみぞおちが大きくへこむのも特徴の一つです。乳幼児の場合は、苦しさから暴れたり泣き叫ぶなどの症状も表れます。
このような症状が表れたら、すぐにβ2刺激薬を吸入し、少しでも早く病院へ向かう必要があります。病院に向かう途中でも20分おきの吸入は続け、成人の場合、経口ステロイド・プレドニンを持っていたら、それも4~6錠服用の上、救急外来に向かいます。