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2018年8月17日

専門医だけが知る、ぜんそくの治療法 カギを握るのはステロイド薬の「吸入法」-38 佐野靖之 「隠れぜんそく」-04章 発売元 株式会社 幻冬舎より

もしも発作が起こったら――小・中・大、それぞれの発作の対応法

 大発作の場合

 病院では中発作同様、問診の後、治療に入ります。治療は中発作同様、気管支拡張薬の吸入、ステロイド薬の静脈注射・点滴、気管支拡張薬の点滴・注射、酸素吸入などですが、中発作よりどちらも高容量になります。1時間以内に症状が安定し、2時間以上それが続けば、処方された薬を持ち帰り自宅療養になりますが、治療後1時間経っても症状が変わらなかったり、悪化した場合は入院治療となります。

 入院後は酸素吸入を受けながら気管支拡張薬やステロイド薬を点滴して、症状を落ち着かせるほか、水分もゆっくりと補給し、とにかく体を休ませます。ただし、病院到着後、心停止や呼吸停止などが見られる場合はただちに、ICU(集中治療室)で気管に管が通され、人工呼吸器での管理が行われます。また、子どもや乳幼児の場合は、基本的に入院して治療が行われます。
 治療後、気管支拡張薬の効果が4時間以上持続する、歩いても息切れがしない、夜間や早朝などに発作で目を覚まさない、吸入器やスペーサーがうまく使える、退院後の自己管理法を確認しているなどがクリアできれば退院です。その際、担当医に自宅でのぜんそくの管理方法をしっかりと聞くことが大事です。



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