2018年8月27日
室内環境の改善、ストレス発散…… 発作を防ぐ生活習慣-02 佐野靖之 「隠れぜんそく」-05章 発売元 株式会社 幻冬舎より
現代人のぜんそくで最も注意したいのは過労とストレス
とくに、仕事をしている人に気をつけてもらいたいのが、きちんと休みを取ることです。ぜんそくの患者がずっと働き続けていると、必ずといっていいほど症状が悪化します。仕事が忙しいと、受診する時間が取れなかったり、薬の服用を忘れるなどの弊害も出てきます。症状がよくないときに無理を重ねると、息がハアハアしたり、動悸がする「息切れ症候群」にも陥りやすくなります。
極端なことをいえば、ぜんそくの症状が重い場合は仕事を休むことが一番の治療になります。これはぜんそくに限らず、ほとんどの病気に当てはまることですが、病状を回復させるためにはなによりも安静にすることが大事だからです。しかし、現実問題としてそう簡単に仕事を休むわけにはいかないでしょうから、休めるときにはしっかり休んで、疲れを残さないような生活スタイルを心掛けることが重要となります。また、症状がいつまでも改善に至らない場合や仕事の内容によっては配置替えや転職の必要があることも、頭に入れておいてください。