2018年8月28日
室内環境の改善、ストレス発散…… 発作を防ぐ生活習慣-03 佐野靖之 「隠れぜんそく」-05章 発売元 株式会社 幻冬舎より
現代人のぜんそくで最も注意したいのは過労とストレス
専業主婦もしくは専業主夫という人も、炊事や洗濯、日々の買い物などの家事や育児、親の介護などをこなしていると思いますが、それらもけっこうな重労働です。知らぬ間に疲労が蓄積されてぜんそくの症状を悪化させるというケースも見られますので、十分に注意してください。ぜんそくの悪化を防ぐには、家族の理解と配慮も不可欠です。家族で家事を分担したり、月に何日か家事を休む日を設けるなどして、十分な休息を取れるようにするといいでしょう。
また、ぜんそくの発作の引き金となる要因で忘れてならないのがストレスです。
ストレスが続いたり、強く感じると自律神経やホルモンのバランスが崩れて、体にさまざまな悪影響が出てきます。ぜんそく患者の場合、ストレスを感じるとヒスタミンなどの化学伝達物質が産生されて気道の過敏性が高まります。自律神経が乱れて副交感神経が優位になることで、アセチルコリンが放出されて気道が収縮したり、ヒスタミンなどの化学伝達物質が気道を刺激することで発作が誘発されやすくなります。