2018年8月29日
室内環境の改善、ストレス発散…… 発作を防ぐ生活習慣-04 佐野靖之 「隠れぜんそく」-05章 発売元 株式会社 幻冬舎より
現代人のぜんそくで最も注意したいのは過労とストレス
ストレスはすぐに気づくものもありますが、中には自覚しづらいものもあります。また、頑張りすぎてしまう人は、ストレスを感じていてもそれを無視して我慢する傾向が見られます。しかし、我慢はストレスを増長させるだけのものです。適度なストレスは生活にハリや充実感をもたらすこともありますが、過度にストレスをためるのは危険です。まずは自分の心身の状態に気を配りましょう。そして、自分を労う気持ちを持つようにしてください。
さらに、ストレスにさらされているときにこそ大事なのが、吸入ステロイド薬などで症状をきちんとコントロールすることです。薬の服用がきちんとできていれば、少々のストレスがあっても発作は抑えられます。異常を感じたら、早めに受診することも大切です。
ぜんそくという病気は、好きなことに熱中しているときは発作の症状が出にくいという特徴があります。ですから、症状がうまくコントロールできているときに趣味やスポーツ、旅行などを楽しみ、気分転換するのはとてもいいことです。また、肉体的な疲れや過労がストレスの原因となっていることもあるので、休養や睡眠をきちんと取ることも忘れないでください。
ストレス解消にはさまざまな方法がありますが、好きなことやリラックスできることを見つけてください。ストレスのコントロールがどうしても難しいというときには、心療内科の医師など、専門家に相談してみるのも一つの方法です。