2018年9月4日
室内環境の改善、ストレス発散…… 発作を防ぐ生活習慣-08 佐野靖之 「隠れぜんそく」-05章 発売元 株式会社 幻冬舎より
風邪やインフルエンザはぜんそくの大敵
また、インフルエンザが流行する前に予防接種を受けることも有効です。ワクチン接種をする日は、ぜんそくの症状が落ち着いているときを選ぶようにしてください。ただし、卵アレルギーのある人、これまでにワクチン接種で副反応が出たことがある人は、インフルエンザワクチンを接種するとアレルギー反応を起こすことがありますので、ワクチンを接種するかどうかは必ず医師に相談をして決めるようにしてください。
そして、もしも風邪やインフルエンザにかかってしまったときは、長引かせたり、こじらせたりしないよう、速やかに安静をとって治療することが大切です。とはいえ、市販の風邪薬などは飲まないようにしてください。自己判断によって症状が悪化する、普段使用している薬との飲み合わせによって思わぬ副作用が出るなどの心配があるほか、「アスピリンぜんそく」の発作を招く恐れもあります。風邪やインフルエンザを放置してはいけないのはもちろん、自力で治そうとするのも危険です。必ず、早急に受診をして医師の診断のもとで治療を行っていきましょう。