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2018年9月4日

未来の医療への回転扉(5)<AI診療は、未来の医者の競争相手か?> 後藤眞

 クリニックまで出向くのが億劫であれば、自宅で、スマホからAIクリニックを呼び出し、掌をかざし、メールやチャットをし、在宅診療します。検査などは、ホーム・ラボと呼ばれる、爪床、眼底、耳介、さらに進化すれば、体表面に埋め込まれた、様々な光源を利用した採血、採尿システムで読み取り、連動させた簡易リーダーで処理し、検査会社とIoTで連結させ(進化すれば、検査会社は不要と成るかもしれません)、検査結果は、直ちに主治医ないしは、AIドクターに送信されます。また、手背皮下のチップに保存されます。さらに、スマホのカメラ機能を進化させたレントゲン撮影、エコー検査、さらには、種々の光線を利用した新しい検査方法なども可能になるために、自宅で居ながらにして精密な診断が可能になります。そうして集積されたすべてのデータは、皮下に埋め込まれた(あるいは、脳の記憶中枢に直接記憶されるようなシステムが出来るかもしれません)、マイクロチップ型AIが分析し、例えば、糖尿病や高血圧、腰痛などの慢性疾患の薬剤が、自動的に血液中や患部に流れ出るようになるかもしれません。また、さらに進化すれば、現在多くの投資家が活用している、株価があらかじめ決めておいたある幅を超えると、マイクロ秒の自動高速売買を始めるように、われわれの身体のホメオスタシスの限界に近づくと、瞬時に状況を検査解析し、自動診療を始め、自身は快適で、なにも気がつかない、つまり健康状態では、われわれの身体が、通常にやっていることを、緊急避難的にやってしまう、AIホメオスタシス・システムができるでしょう。多少時間が掛かるかもしれませんが、我々が生きているうちに実現するだろうと思います。それまでは、主治医からの処方薬は、アマゾンが、ドローンで配達するノスタルジックな医療が継続すると思われます。あるいは、コンビニに設置される私書箱のようなものに配達されるでしょう。



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