2018年9月11日
室内環境の改善、ストレス発散…… 発作を防ぐ生活習慣-13 佐野靖之 「隠れぜんそく」-05章 発売元 株式会社 幻冬舎より
アルコールは基本禁止。酒の席では自制心を失わない
ちなみに、アルコールに敏感な人はアルコールの匂いだけで発作が誘発されることがあり、みりんやワインを使った料理など、加熱調理してアルコール分が飛んでいるものにも反応することがあります。また、粕漬けやお酒の入ったお菓子などでぜんそくの発作が誘発されたり、ビールなどの原料に使われる麦や酵母にアレルギー反応が起こることもありますので、それらにも注意が必要です。
また、アルコール分解酵素があってお酒が飲めるという人も、「飲めるから飲んでいい」というわけではありません。お酒が好きだから、ストレス解消になるから、仕事の付き合いで誘われたので仕方なく……など、お酒を飲む理由にもさまざまなものがあるかとは思いますが、飲酒の前には、ぜんそくの症状がきちんとコントロールできているかを最優先に考えてください。アルコールの直接的な関与以外にも、酒席ではぜんそくの原因となるたばこの煙が気になる場も多く、普段よりも大声で話してしまうこともあります。睡眠不足で体が疲れているときや体調が思わしくないとき、ストレスを抱えての深酒は、大きな発作を誘発する恐れがあり気道に悪く作用します。症状が治まっていないときや疲れているとき、体調が少しでも悪いときには誘いをきっぱりと断る、ウーロン茶などのノンアルコール飲料を選ぶ、飲む量を抑えるなどの対応を取るようにしてください。