2018年9月12日
室内環境の改善、ストレス発散…… 発作を防ぐ生活習慣-14 佐野靖之 「隠れぜんそく」-05章 発売元 株式会社 幻冬舎より
アルコールは基本禁止。酒の席では自制心を失わない
また、コントロールができていて体調がいいからといって、飲みすぎるのも禁物です。アルコールを過剰に摂取すると発作が誘発されやすくなるのはもちろんですし、酔っ払って眠ってしまったときに発作が起きた場合、どこに薬をしまっていたかをとっさに思い出せず、薬を服用できずに重篤な症状へと発展してしまって救急車で病院に運ばれたり、そのまま呼吸困難になって亡くなってしまったというケースも報告されています。
ところで、歌うことが好きでしたらカラオケもいいストレス解消になると思いますが、カラオケで思い切り歌った後にぜんそくの発作を起こすという患者もよくいます。大声で騒いだり、歌いすぎるのはよくありません。こちらも飲酒と同様、ほどほどに楽しむという姿勢が大切です。また、カラオケボックスなどは空気が乾燥していたり、たばこの匂いが残っていることも多いので、そうした場所を避けるという意味でも、ぜんそくの症状が改善しないうちは行かないほうが賢明でしょう。
ちなみに、これはカラオケの場に限らないことですが、のど飴をなめたり、こまめに水分を摂ってのどを潤すことは、咳の症状を緩和させることに役立ちますのでおすすめです。