2018年9月13日
室内環境の改善、ストレス発散…… 発作を防ぐ生活習慣-15 佐野靖之 「隠れぜんそく」-05章 発売元 株式会社 幻冬舎より
食事、入浴、そしてセックス。日々の生活で気をつけたいこととは
ぜんそくの発作は、食物がアレルゲンとなって引き起こされる場合もあります。とくに小児ぜんそくにかかっている乳幼児に多く見られるのですが、小児ぜんそくの発作の引き金となる食物アレルゲンの代表的なものには、卵や牛乳、米、小麦、大豆、そば、肉、魚などがあります。
一方、成人になると、腸が発達して、食物アレルゲン(食物抗原)を通さなくなり、症状が改善することが多く見られます。したがって、食物がぜんそくのアレルゲンとなることは少ないのですが、逆に子どものときにはあまり食べない、エビやカニなどの甲殻類、アワビなどの貝類のアレルギーを持つ場合があります。また、そばと小麦粉にアレルギーがあるという患者は比較的よく見られます。そのほか、食品添加物や防腐剤、人工着色料にも注意が必要です。インスタント食品や加工食品を買うときには、成分表示をチェックするといいでしょう。食事中や食後すぐにぜんそくの発作が起こったり、ぜんそくの症状が悪化したという場合には、誘因として食物アレルゲンも疑い、特定する必要があります。