2018年9月25日
室内環境の改善、ストレス発散…… 発作を防ぐ生活習慣-21 佐野靖之 「隠れぜんそく」-05章 発売元 株式会社 幻冬舎より
食事、入浴、そしてセックス。日々の生活で気をつけたいこととは
セックスに関しては、症状が悪化していたり、発作前後の不安定なときでなければほぼ問題はありませんので、必要以上に我慢しなくても結構です。ただし、健康な状態でも性行為では脈拍数が大きく変化しますし、体に多少の負担がかかるものです。ぜんそくを患っている人は決して無理をしないようにしてください。発作が起きているとき、風邪気味のときや風邪を引いているとき、疲れているとき、息苦しさや息切れがあるときは、セックスを控えるようにしましょう。また、ぜんそくの発作は急な温度の変化によっても引き起こされてしまいますので、とくに秋から冬の季節は環境づくりにも気を配りましょう。室内や寝具を清潔に保つことも大切です。
そして、性生活をよりよいものにするためには、パートナーにぜんそくであることを伝えるだけでなく、ぜんそくという病気そのものについて理解してもらうことも重要です。パートナー以外とのセックスは、過度の不安や緊張、興奮、血圧の上昇などにより発作が引き起こされることがあります。ぜんそくの発作が起きたときの対応を知らない相手だと、最悪の事態にもなりかねません。そうしたリスクをなくすためにも、パートナー以外とのセックスは避けてくだい。