2018年10月31日
室内環境の改善、ストレス発散…… 発作を防ぐ生活習慣-45 佐野靖之 「隠れぜんそく」-05章 発売元 株式会社 幻冬舎より
食事、入浴、そしてセックス。日々の生活で気をつけたいこととは
子どもの学校シーンで気をつけたいこと
小児ぜんそくを患っている子どもの場合、親の目を離れているときにどう対処するかを
きちんと考えておくことが大切です。
学校で担任の先生などに子どもが小児ぜんそくにかかっていることを伝えるだけでなく、発作時の薬の使用法や吸入器の使い方、対処法などを説明しておくと安心です。必要事項をカードなどにメモして学校側に渡しておくほか、子どもに持たせておくこともいいでしょう。ぜんそくの発作への対応だけでなく、食物などアレルゲンの情報や運動時の注意事項などがあれば、それらもメモにまとめておいてください。
子どもが授業中などに発作を起こした場合、遠慮して我慢してしまうことがよくあります。ぜんそくの発作に限らず、具合が悪くなったらどんなときでもすぐに先生や周りの人に伝え、保健室に行くようにと、子どもにしっかりと話しておきましょう。
また、風邪の引き始めや治りかけのとき、体調がすぐれないときなど子どもがぜんそくの発作を起こしそうなときや、前日に大きな発作があったという日には、無理に登園、登校させずに休ませたほうが安心です。
ただし、朝、子どもが出かける前に発作を起こすこともありますが、軽い症状であれば改善することが多いので、本人が元気でしっかりと呼吸でき、歩行や動作に支障がないということであれば、そのまま登校してもまず心配いらないでしょう。